
陽子線治療が重荷になった札幌孝仁会記念病院(札幌市西区)
見誤った選択と集中、北海道大野病院の吸収合併も裏目に
政府系ファンドである地域経済活性化支援機構(REVIC・本社東京都千代田区)が9月24日、社会医療法人孝仁会(本部釧路市・齋藤孝次理事長)に対する再生支援を決定した。取引金融機関である北洋銀行と独立行政法人福祉医療機構が孝仁会と連名で申し込み、今回の支援が実現した。事実上の経営破綻と言ってよく、道内の医療関係者の間で以前から囁かれていた「孝仁会がそろそろ危ない」という噂が現実になったかっこうだ。
釧路発祥の社会医療法人孝仁会は、現在道内各地で病院、クリニック、介護施設などを運営している。釧路市と札幌市では高度急性期機能を有する病院を展開。脳神経外科、循環器領域に強みがあり、緊急性の高い医療も提供している。孝仁会グループとして留萌、羅臼、根室、中標津などでも医療介護施設を運営し、へき地医療も提供して道内の地域医療体制維持に一定の役割を果たしてきたことで知られる。