地元紙で拡がる社内不信〈3〉
道新 大幅賃下げか

2026年11月号

「平均100万円ダウン」の試算が確かならば、「勤務地や家族構成によっては生活できなくなる」の声も(札幌市中央区の北海道新聞本社)

「来春改定」の未確認情報 今月中旬にも全社説明か

「来年の春から、段階的に賃金規則が改定されることになる」――。ブロック紙・北海道新聞の社内にそんな噂が流れ始めたのは、9月中旬のことだったという。現時点で確定的な情報は得られていないものの、近く全社説明の場が設けられるとの報が具体的な日付とともに出回るなど、語られる情報は一定程度の真実味を帯びる。並行して編集畑から事業・営業系への異動人事が増えるとの見方もあり、道内最大のメディアには今、静かな動揺が拡がっているようだ。
取材・文=小笠原 淳

降って湧いた給与改定説


 上層部が非公式にその方針を確認したのは9月25日ごろのことだったとされる。その一方、末端の現場からは「9月中旬には噂が出回り始めていた」の声も。地元最大の報道機関・北海道新聞(札幌市中央区、堀井友二社長)の内部で囁かれ始めた、賃金規則改定の話題だ。
 本稿記者は現時点で、得られた情報を客観的な事実として裏づける資料などを入手できていない。だが9月下旬から10月上旬にかけて耳にした証言の多くは具体的で、一定の信憑性を伴っていると評価せざるを得ない状況。最初に飛び込んできたのは、こんな情報だ。
「来春から2029年度にかけ、段階的に賃金規則を改定していく。記者職の裁量労働制を廃止し、20時間ほどの“みなし残業”を加算することになるが、平均して年間100万円ぐらいの大幅な手取り減になる見込み。賃金改定と並行して編集から他部署への異動を促進していくとの話もあり、現場がざわつき始めた」
 方針があきらかになった場では編集畑から反対意見が出たものの、営業などほかの部署からはとくに抵抗の声が上がらなかった――、そんな話も漏れ聴こえる。現場の記者らの声に耳を傾ける限り、やはり編集ではとくに動揺が大きく拡がることになったようだ。若手の1人は次のように耳打ちする。




販売部数、広告出稿ともに落ち込みが大きく、これらが賃金改定の背景にあるとの見方が(9月中旬に開かれた幹部会議の資料)

販売部数、広告出稿ともに落ち込みが大きく、これらが賃金改定の背景にあるとの見方が(9月中旬に開かれた幹部会議の資料)

10月16日から全社説明へ
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