再開した「道の駅あかいがわ」で新たな問題が浮上
残置物を撤去せず公有財産を勝手に処分した前指定管理者

2026年11月号

「道の駅あかいがわ」正面玄関近くに放置されていた業務用冷蔵庫などの残置物

「道の駅あかいがわ」で続く紛争の余波


8月8日に営業を再開した後志管内赤井川村の「道の駅あかいがわ」で、前指定管理者の「道の駅赤井川振興」が業務用冷蔵庫などの残置物を館内から撤去せず、村が同社に貸し出していたプレハブのコンテナハウスを勝手に処分するという新たな問題が浮上している。残置物の撤去とコンテナの返却を求める村は弁護士費100万円を専決処分し、村議会は9月16日の定例会でこれを承認、さらに10月5日の臨時会で村が同社を提訴することも可決された。指定管理者をめぐる紛争の余波はまだ収まりそうにない──。  (武智敦子)

営業再開後も続くゴタゴタ


「道の駅あかいがわ」は今年3月末まで「道の駅赤井川振興」が指定管理者をしていた。同社は岩井英明村議会議長の親族が営んでいるが、実質的なオーナーが岩井氏であることは周知の事実とされている。道の駅は昨年秋の公募で観光庁登録の地域DMO(地域観光づくり法人)の「赤井川村国際リゾート推進協会」(赤井川村DMO)が優先交渉権者となったが、役員変更登記や法人税の申告に遅れがあることをめぐり、村議会は百条委員会を設置。審議を経て3月末の本会議で否決された。
 新たな管理者には同DMOなどが新しく設立した「あかいがわテラス合同会社」が選ばれ、8月8日に営業を再開。しかし、本館には「道の駅赤井川振興」が使用していた業務用冷蔵庫や棚などの機材が正面玄関のそばや厨房に置かれたままで、約半分のスペースが使えない状態のため仮オープンを余儀なくされていた。
 さらに、敷地内には4つのコンテナハウスがそのまま残されており、その内のひとつは村が所有し同社に貸し出していたものだった。大石和朗副村長によると、村は4月に入ってから本館や敷地内に残されている残置物を撤去するよう同社に伝えたが、「あかいがわテラスに引き継いでもらうまで置かせてほしい」との求めに応じた。この件で7月以降に両者の間で買い取りをめぐる交渉が行なわれたが、価格で折り合いがつかなかったという。
 そんな中で8月8日には道の駅が再開。村は7月末、8月10日までの撤去を求める内容証明を同社に郵送したが、動きはなかった。一方、敷地内にある村のコンテナハウスについては、あかいがわテラスに貸し出すため8月末までの返却を求めた。
 コンテナは25前、村が直売所用に約200万円で入手し、道の駅の開業時、当時の指定管理者だった赤井川商工会に貸し出していた。次の指定管理者となった「道の駅赤井川振興」から継続して使いたいとの申し出があり、「村が必要になった時は返却する」という条件付きで応じた。

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