“核のゴミ”レポートPART44「ほろのべ核のゴミを考える交流会」と寿都町長選の今
地層処分は壮大な虚構
2009年からコロナ禍の時期を除いて毎年開催されている「ほろのべ核のゴミを考える全国交流会」。今年は「日本で地層処分はできない」をテーマに「各地からの発言」や分散会などを実施。若い世代からの発言もあった(7月26日、豊富町内で)
人々を翻弄する原子力関係者と「事前調査」の舞台、寿都の行方日本原子力研究開発機構の「幌延深地層研究センター」で続く“核のゴミ”最終処分に向けた試験研究も、NUMO(原子力発電環境整備機構)が後志管内の寿都町と神恵内村で進めようとする処分地選定に向けた「概要調査」も、「いずれ日本でも地層処分ができるだろう」という壮大な虚構にもとづく動きである。現実を直視せず「いずれ科学技術が解決してくれる」と思い込んだ原子力関係者には、その虚構が人々を翻弄することに思いが及ばない。一方で計画の矛盾に気づいた人たちは2009年から地層処分政策のあり方を問う交流会を続けてきた──。今回は、その交流会の模様と“核のゴミ”事前調査の舞台になっている寿都町の町長選をめぐる動きをお届けする。
(ルポライター・滝川 康治)
「日本では地層処分はできない」
60人が集い豊富町などで交流会
破綻する地層処分計画について問題提起する共同代表の東さん
道と幌延町が深地層研究の動向をチェックする「確認会議」(25年5月)
道の担当者(左)に研究の問題点などを伝える道北の住民ら(昨年4月・道庁で)
大串伸吾氏が「寿都の会」に示した核ゴミ問題に対する「基本姿勢」
破綻する地層処分計画について問題提起する共同代表の東さん
道と幌延町が深地層研究の動向をチェックする「確認会議」(25年5月)
道の担当者(左)に研究の問題点などを伝える道北の住民ら(昨年4月・道庁で)
大串伸吾氏が「寿都の会」に示した核ゴミ問題に対する「基本姿勢」
目次へ
© 2018 Re Studio All rights reserved.