Agri Report ──北の大地を拓く新・農業人【1】
手が届く規模で実現させた〝楽農〟
牛を自然の摂理の中で飼い活路
5年前に「牧場たなか家」を創った田中真生さんの朝の搾乳作業。バケット式のミルカーが活躍する
豊富町で〝ミニマル〟牧場を創った田中真生さん
北海道には「四季の変化を感じながら伸び伸びと働きたい」という思いを抱き、農業の現場を目指す人たちが大勢いる。しかし、技術の習得や資金調達、就農先選びなどの課題も多く、夢を諦めるケースも──。そうした状況の中でも酪農や野菜づくりなどで新規就農を実現した人たちが各地に存在する。そこで20~40代の若手参入者を訪ね、就農までの経緯やハードル、仲間や地域の人たちとのつながりなどに耳を傾けてみることにした。「北の大地を拓く新・農業人」の第1回は、新規就農の両親のもとで育ち、21歳の時に青年海外協力隊員としてフィリピンに渡り、帰国後に自前のミニマル(必要最小限な)牧場「たなか家」を立ち上げた、宗谷管内豊富町の田中真生さん(36)の歩みと農業に対する考え方、現在の暮らしぶりなどをレポートする。
(ルポライター・滝川 康治)
故郷で“世界最速の就農”を実現
15頭の乳牛で新たな牧場づくり
青年海外協力隊員に合格し21歳でフィリピンへ派遣
チーズやアイスを製造する「工房レティエ」を切り盛りする妻のあもさん、子どもたちと
(田中さん提供)
酪農体験も積極的に受け入れる。チーズづくりを試みる若者たち
(牧場フェイスブックから)
21歳からフィリピンで手がけた酪農の普及活動。地元農家の人たちと一緒に
※後列右から2番目が田中さん(本人提供)
牧場では夏場、草地で出産する牛も
(「牧場たなか家」フェイスブックから)
義父の久世薫嗣さんから牧場づくりのアドバイスを受ける(21年夏)
21歳からフィリピンで手がけた酪農の普及活動。地元農家の人たちと一緒に
※後列右から2番目が田中さん(本人提供)
牧場では夏場、草地で出産する牛も
(「牧場たなか家」フェイスブックから)
チーズやアイスを製造する「工房レティエ」を切り盛りする妻のあもさん、子どもたちと
(田中さん提供)
義父の久世薫嗣さんから牧場づくりのアドバイスを受ける(21年夏)
酪農体験も積極的に受け入れる。チーズづくりを試みる若者たち
(牧場フェイスブックから)
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