首相批判封殺の波紋㉙
「半分勝訴」確定
判決確定を受け「終わったこと自体はよかった。これからは静かに暮らしたい」と大杉雅栄さん
(8月20日午後、札幌市内)
野次排除事件から丸5年
国賠上告を最高裁が棄却
結論は、唐突だった。発生5年を過ぎた直後に伝わった「上告棄却・不受理」の報。1年2カ月前の控訴審判決を追認するその決定は、当事者らが使う言い回しの通り「半分」意義のあるものには違いない。2019年夏に札幌で起きた首相演説野次排除事件は、司法判断が確定することで一つの節目を迎えた。無論、即ち「終わったこと」になるわけではない。本稿もまた、飽くまで現時点での報告という位置づけだ。
取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。55歳
最高裁、二審判決を維持 「モヤモヤ残る」と当事者
5年に及ぶ争いが〝三くだり半〟であっさり決着した(8月19日付 大杉さん事件の最高裁判所決定)
最高裁決定を受けた当事者のコメントなどは「ヤジポイ」公式サイトから閲覧可能(https://
yajipoi.wordpress.com/)
定例会見で国賠について問われた鈴木直道知事は「演説を聴ける環境づくり」の必要性を強調(8月27日午後、北海道知事会見室)
控訴審で「非常識な事実認定」を手がけた大竹優子裁判長(当時)は判決の直後、札幌家裁所長に〝栄転〟している(札幌家庭裁判所公式サイトから)
5年に及ぶ争いが〝三くだり半〟であっさり決着した(8月19日付 大杉さん事件の最高裁判所決定)
定例会見で国賠について問われた鈴木直道知事は「演説を聴ける環境づくり」の必要性を強調(8月27日午後、北海道知事会見室)
控訴審で「非常識な事実認定」を手がけた大竹優子裁判長(当時)は判決の直後、札幌家裁所長に〝栄転〟している(札幌家庭裁判所公式サイトから)
最高裁決定を受けた当事者のコメントなどは「ヤジポイ」公式サイトから閲覧可能(https://
yajipoi.wordpress.com/)
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