狩人、銃を奪われる⑧
「公益活動に安心を」
「そのうち札幌の大通公園にもヒグマが出てくる可能性がある」と、一刻も速い判決言い渡しを求めた池上治男さん=中央(7月5日午前、札幌市中央区の札幌高等裁判所前)
銃所持許可訴訟、10月判決へ
町と決裂の猟友会は独自調査
苦笑混じりに漏れた一言は「とにかく長かった」。地元自治体の要請でヒグマを駆除し、法令違反に問われて猟銃を差し押さえられたハンターは、道公安委員会を訴えた裁判を4年間にわたって争い続けなくてはならなかった。銃所持許可取り消しの決定時から数えると、足かけ7年の闘い。命がけの公益活動の担い手を犯罪者扱いする処分が正当化されては、誰も銃を撃てなくなる――。各地のハンターが注目する判決は、10月中旬に言い渡される。
取材・文=小笠原 淳
平面図根拠に猟銃を押収
銃所持訴訟では、一審に続き二審の札幌高裁でも異例の「検証」が行なわれている=中央に佐久間健吉裁判長(当時)、右隣りに池上さん(昨年9月7日午後、砂川市宮城の沢)
有害鳥獣対策は北海道猟友会の総会でも大きな話題となり、複数の参加者から発言があった(6月10日午後、札幌市中央区)
銃所持訴訟では、一審に続き二審の札幌高裁でも異例の「検証」が行なわれている=中央に佐久間健吉裁判長(当時)、右隣りに池上さん(昨年9月7日午後、砂川市宮城の沢)
有害鳥獣対策は北海道猟友会の総会でも大きな話題となり、複数の参加者から発言があった(6月10日午後、札幌市中央区)
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