道警不祥事から考える〈69〉
被害者は小1女児
地元警察は職員による児童わいせつ事件を公表せず、当事者の処分も伏せていた
(公文書開示請求により北海道警察が一部開示した一昨年9月21日付『懲戒処分申立書』)
児童わいせつの元警官に求刑3年
不起訴事件「不当」議決で明るみに
現職警官が同居する養女にわいせつな行為を強要し、親族の告発で容疑者として捜査を受けながらも起訴を免がれ、職場である警察本部も報道発表を見合わせた――。事実関係の多くが藪の中だったその不祥事が、発生から2年以上を経て公開の場で裁かれるに到った。第三者機関の「不起訴不当」議決を機に法廷で明かされることになった事件の概要を、発覚までの経緯と併せてここに報告する。小さからず注目されていた筈の裁判の模様は、なぜかどこにも報じられていない。
取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。55歳
養女に、脱衣所で複数回
事件・処分ともに未発表
事件が起訴された時は、すでに発生から2年半が過ぎていた(札幌地方検察庁が入る札幌市中央区の札幌第三合同庁舎)
被害女児の祖父母が検察審査会へ審査を申し立てていなければ、事件は闇に葬られていた可能性が高い(昨年1月下旬、札幌市中央区)
2月下旬には別の警察官によるわいせつ事件が報じられたが、本誌の取材に警察は「お答えを控える」(札幌市中央区の北海道警察本部)
事件が起訴された時は、すでに発生から2年半が過ぎていた(札幌地方検察庁が入る札幌市中央区の札幌第三合同庁舎)
被害女児の祖父母が検察審査会へ審査を申し立てていなければ、事件は闇に葬られていた可能性が高い(昨年1月下旬、札幌市中央区)
2月下旬には別の警察官によるわいせつ事件が報じられたが、本誌の取材に警察は「お答えを控える」(札幌市中央区の北海道警察本部)
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