迷走する豊浦町のバイオガス発電事業
1年目で限界が見えた処理能力。二酸化炭素削減は目標に届かず
豊浦町高岡地区の貫気別川沿いにあるバイオガスプラント
「豚ふん尿偏重」も遠因か
胆振管内の豊浦町(村井洋一町長)がエネルギーの地産地消や循環型地域の形成を目指し、高岡地区の貫気別川沿いで2019年4月から運転を開始した豚ふん尿ベースのバイオガス発電プラント。総工費23億2200万円をかけ鳴り物入りで建設されたものの、運転初年度から赤字を計上。副産物の液状肥料、消化液の引き受け先が広がらないこともあって前途多難な様相を見せている。迷走する豊浦のバイオガス事業の現状を追った。(佐久間康介)
初年度から拡大した赤字。事業に見え隠れする綻び
消化液貯留施設は満杯に近い状態だ
村井洋一町長(写真は豊浦町のHPより)
消化液貯留施設は満杯に近い状態だ
村井洋一町長(写真は豊浦町のHPより)
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