札幌高裁で“出版後の出版差し止め”命令 『北方ジャーナル事件』再び
札幌高裁は地元月刊誌の記事に「真実性は認められない」とし、雑誌の回収などを命じた(『北海道経済』本年3 月号)
道内月刊誌に出版差し止め命令
高裁、名誉権侵害など指摘
札幌高等裁判所が5月下旬、道北の月刊誌『北海道経済』本年3月号の回収や販売禁止などを命じる仮処分を決めた。憲法が保障する「表現の自由」の侵害にあたるおそれがある、出版物の販売制限。それが例外的に認められたケースの1つに、1979年の『北方ジャーナル事件』がある。記事の登場人物の名誉権侵害を巡って争われた同件では、86年の最高裁判決で販売制限が認められる結果となった。世紀が改まった今日、突如起こった“道内第2の事件”の顛末は…。
逆転決定「重要な判例に」
旧・北方ジャーナル社は出版差し止めを「検閲」と批判、最高裁まで争って後に残る判例をつくった(『北方ジャーナル』1979 年臨時増刊号)
旧・北方ジャーナル社は出版差し止めを「検閲」と批判、最高裁まで争って後に残る判例をつくった(『北方ジャーナル』1979 年臨時増刊号)
目次へ
© 2018 Re Studio All rights reserved.