「ザイ・コンファーム社」小林健治氏の不法行為を追う
発覚した会社乗っ取り疑惑

2018年10月号

木村氏は病床で取材に応じた(8月21日午後、同氏が入院している札幌市南区の病院内)

狙いはブラックシリカ利権か
被害を訴える「慶宣」の元社長

この春以降、取り上げてきた株式会社ザイ・コンファーム(札幌市)の代表・小林健治氏についての続報だ。これまで本人の貸金業法違反問題などを中心に報じてきたが、ここに来て、不法行為による会社乗っ取り疑惑が新たに浮上した。狙われたと疑われるのは、広告代理店「慶宣」元社長・木村俊嗣氏が立ち上げたブラックシリカ事業を営むウッドプロジェクト(本社札幌)。発覚したのは、創業社長である木村氏の知らぬ間に小林氏が同社の代表取締役に就任するという異例の事態だ。現在、両者の争いは法廷にその場を移している。いったいなぜ、こんなことが起きたのか──。 (本誌編集長・工藤年泰)
 

ベッドの上での再会

 8月21日夕、その男は、札幌市南区のはずれにある療養病院のベッドに横たわっていた。
 木村俊嗣氏(69)。この名前を覚えている札幌の経済人は少なくないはずだ。平成以後に急成長し、同10年に取引先企業の倒産などによって廃業に追い込まれた道内中堅の広告代理店「慶宣」元社長、その人である。
 その後、木村氏は平成17年にウッドプロジェクトという有限会社(本社札幌・同19年に株式会社に改組)を立ち上げ、パークゴルフ新聞の発行を手がけるかたわら、ブラックシリカ(道南の上ノ国町で産出される黒鉛珪石)事業に参入。紆余曲折を経て同21年に採掘権を得て販売・加工事業に乗り出していた。

ザイ・コンファーム社の小林健治氏

江差パワハラ死 道「因果関係」否定
謝罪と賠償は別

道警不祥事 窃盗事件未発表
盗撮の巡査には余罪も

戦時下のウクライナを歩いた元朝日新聞記者が札幌で報告会

札幌東徳洲会の新院長に就任
山崎医師に訊く
ソフトとハードを再構築
「断らない救急医療」を目指す

ウッドプロジェクトが採掘権を有するブラックシリカ

木村氏が書いた小説の出版を報じる平成27年3月16日付の道新記事。写真右上の人物が木村氏の妻

ウッドプロジェクトの本店住所として登記されているビル(札幌市中央区)

ザイ・コンファーム社の小林健治氏

ウッドプロジェクトが採掘権を有するブラックシリカ

木村氏が書いた小説の出版を報じる平成27年3月16日付の道新記事。写真右上の人物が木村氏の妻

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江差パワハラ死 道「因果関係」否定
謝罪と賠償は別

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