地元紙・80年めの迷走〈続〉
どうなる、道新

2021年10月号

この写真の撮影時、無断で新聞社の敷地内に「侵入」した本稿記者は、さいわい「常人逮捕」を免がれている
(9月 1日午後、札幌市中央区の北海道新聞本社)

取材・文 小笠原 淳
1968 年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005 年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事(』リーダーズノート出版)。52 歳

記者逮捕で初めて全社説明会 不信の声は採用内定者からも

取材目的で公共施設に“侵入”した新聞記者の逮捕が伝えられてから、まもなく3カ月。同記者の所属する北海道新聞はこの9月に初めて「全社説明会」を開き、編集局幹部らが2日間にわたって事件当時の状況などを報告した。だがその内容はこれまでの説明と変り映えしないものとなり、参加者の質問に幹部が“逆ギレ”する一幕も。社への不信は現職の記者のみならず来春採用予定の内定者にまで波及、事態に収拾をつけるには程遠い状況となっている。
 

説明会、労組要望で実現。記者逮捕から2カ月経て

 
 本誌前号締め切り直前の8月上旬、北海道新聞労働組合は会社に対して『要望書』を寄せていた。6月下旬に旭川医科大学の学長選考会議に“侵入”した新人記者が逮捕された事件、及び同件を紙面で伝えた自社の実名報道を受け、改めて現場の不安を解消する取り組みなどを求めるものだ。これに会社側が回答を寄せたのは、2週間ほどを経た8月19日。労組からの申し入れに、同社はおおむね次のように答えている(内部資料から抜粋して再構成)。

①取材の正当性の宣言を…《取材の自由は最大限尊重されるべきで、正当な取材は誰にも侵されるものではない。この考えは、必要な場面で伝えていきたい》
 

初めての全社説明会開催が告知されるころには、新人記者の逮捕から2カ月強が過ぎていた(8月27日付『お知らせ』)

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どうなる道新。記者逮捕で初の全社説明会でも止まない不信

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2 度に分けて開かれたZOOM 説明会は計5 時間ほどの長きに及び、最大415 人が参加した(事件の経緯を説明する編集局幹部)

来春から仲間に加わる記者の卵たちは一斉メール1 通のみで報告を済まされ、以降は何の説明も得られていないという(北海道新聞が新卒採用内定者に送信したメールの全文)※画像加工は本誌

初めての全社説明会開催が告知されるころには、新人記者の逮捕から2カ月強が過ぎていた(8月27日付『お知らせ』)

2 度に分けて開かれたZOOM 説明会は計5 時間ほどの長きに及び、最大415 人が参加した(事件の経緯を説明する編集局幹部)

来春から仲間に加わる記者の卵たちは一斉メール1 通のみで報告を済まされ、以降は何の説明も得られていないという(北海道新聞が新卒採用内定者に送信したメールの全文)※画像加工は本誌


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