札幌大学で広がる経営と教育現場の溝
切り捨てられる女子短大

2021年06月号

女子短大廃止を決めた札幌大学(札幌市豊平区西岡)

理事会の設置者責任どうなる。新設「こども学科」早々見切り
 
学校法人札幌大学(札幌市豊平区西岡・荒川裕生理事長)は、女子短期大学部を2022年度で廃止する。短大の学科再編で新設した「こども学科」が開講したのは2019年度。それからわずか2年で募集停止、廃止の判断をしたことに学内外で波紋が広がっている。当初、短大再生の牽引役と位置付けた「こども学科」を早々に見切り、開学以来続いてきた半世紀を超える短大の灯は2年後の2023年3月で消える。(佐久間康介)
 

「再生」から「廃止」に舵

 札幌大学女子短期大学部(以下短大)は、1968年に当時勢いのあった経営者、岩沢靖氏の肝煎りで4年生大学とともに札幌・西岡の地に創設された。
 短大は英文学科と経営学科の2学科で発足、スタート時の68年度は定員100人に対して入学者は86人だったが、77年度には定員200人に対して入学者は519人(充足率260%)、89年度には定員530人に入学者596人(充足率112%)と、人気も高かった。
 しかし、2000年度以降は充足率が徐々に低下、10年度から12年度までの3カ年の平均充足率は入学定員120人に対して39%にとどまった。このため13年度に学科再編を行ないキャリアデザイン学科を新設したものの、以降6年間は定員80人に対して入学者20~40人で推移。平均充足率は44%と半分に満たなかった。
 札大は16年5月に次の50年を見据えた中期計画を策定。短大に子育て支援系の学科を設置し再生を進めることを決め、19年度からキャリアデザイン学科の定員を30人、新設の「こども学科」の定員を50人とする学科再編を実施した。
 しかし、起死回生を狙った「こども学科」も不人気に喘ぐ。事前マーケティングでは定員は満たせると踏んでいたが、初年度入学者は16人、充足率は32%という結果となった。
 

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荒川裕生理事長

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