迷走する豊浦町のバイオガス発電事業
1年目で限界が見えた処理能力。二酸化炭素削減は目標に届かず

2020年8月号

豊浦町高岡地区の貫気別川沿いにあるバイオガスプラント

「豚ふん尿偏重」も遠因か

胆振管内の豊浦町(村井洋一町長)がエネルギーの地産地消や循環型地域の形成を目指し、高岡地区の貫気別川沿いで2019年4月から運転を開始した豚ふん尿ベースのバイオガス発電プラント。総工費23億2200万円をかけ鳴り物入りで建設されたものの、運転初年度から赤字を計上。副産物の液状肥料、消化液の引き受け先が広がらないこともあって前途多難な様相を見せている。迷走する豊浦のバイオガス事業の現状を追った。(佐久間康介)
 

初年度から拡大した赤字。事業に見え隠れする綻び

 
 今年6月24日に開かれた豊浦町議会のバイオガスプラント整備事業調査特別委員会。ここで、町が19年度から稼働を始めたバイオガスプラントの稼働実績が報告された。
 当初から初年度は4540万円の赤字となる予定で事業が進められたが、歳入が2401万円、歳出が7042万円で4641万円の赤字となり、当初予算比で102万3000円赤字が増加した。発電とともにプラント導入の大きな目的である二酸化炭素削減量は、目標に対して66.8%、約1222トンにとどまった。
 町が公表しているバイオガスプラントに関する20年間の損益計算書によると、4年間は試験操業と位置付け、赤字が毎年計上されるとしている。その4年間を町は「安定確保のための期間」としているが、裏では副産物である液状の有機肥料、消化液の引き受け先がなかなか決まらないという事情や、豚ふん尿に偏りすぎている搬入を牛ふんにも広げるための猶予期間ということも囁かれている。こんな所にも町が「導入ありき」で進めてきた事業の綻びが見え隠れしている。
 

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消化液貯留施設は満杯に近い状態だ

村井洋一町長(写真は豊浦町のHPより)

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