医療従事者を差別から守り“うつさない”行動の徹底を

2020年6月号

「医療機関の疲弊と機能低下が危惧される」と松家会長
(まつか・はるみち)1947年生まれ。72年北大医学部卒業。同大第一内科を経て74年北海道社会保険中央病院勤務。77年松家内科小児科医院勤務、99年同医院院長。2019年同医院の医療法人化に伴い理事長を兼任。97年札幌市医師会理事、09年副会長を経て13年会長に就任。北海道医師会理事。73歳

危険と隣り合わせで職務を全う

一般社団法人札幌市医師会 松家治道会長

4月中旬以降、札幌市の新型コロナ感染者の増加は危機的水準に達した。事態緊迫化を受け道と札幌市の両トップ(鈴木直道知事・秋元克広市長)は4月30日、異例の共同会見を実施。鈴木知事はゴールデンウィーク中について、“都市封鎖相当”という強い表現で外出自粛を呼び掛けた。こうした中、いま札幌の医療従事者は対策の最前線でさまざまな苦境に立たされている。札幌市医師会の松家治道会長に現場の実情や山積する課題を訊いた。(聞き手=本誌編集長・工藤年泰、4月27日取材)
 

相当注意をしてもリスクをゼロにはできない院内感染


 ──札幌市におけるこれまでの新型コロナウイルス感染拡大の推移に関して、どう捉えていますか。

 松家 これまで2つのフェーズで感染が広がったという認識です。初めは中国の春節連休(※今年は1月25日が春節で春節連休は同24日から30日まで)などに伴う観光客の来道。さっぽろ雪まつりなどに多くの人が集まったことも感染が広がるきっかけのひとつとなりました。この期間はススキノなどでクラスターが発生。増加が顕著になりました。
 そういった事態を受けて北海道知事が2月28日に道独自の緊急事態宣言を出し、そのおよそ2週間後から減少が見られるようになりました。3月半ばには札幌市での1日当たり感染者数が1人、2人となっていき3月19日、先に触れた道の緊急事態宣言が解除されたわけです。
 ですが、次のフェーズと見られるのはその直後。3月20日(※春分の日・金曜日)からの3連休がありました。何より年度末の連休ですから元々人の動きは活発。学生の卒業旅行や帰省、またこの時期に海外で暮らす北海道出身者の帰国の動きもありました。そういった動きから感染流行の第2波が発生するに至ったと見ています。
 そして今日、1日当たり20人以上の感染確認が連日続くかなりの数の増加となったのは、院内感染の多発が大きく影響しています。その危険性は発生当初から指摘されてはいたのですが。
 

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