重篤な患者を拾い上げ命を救う体制の構築を
“巧妙な新型コロナ”に冷静に立ち向かえ

2020年4月号

重症患者を救う必要性を強調した土橋病院長(2月26日夕、札医大附属病院で)

札幌医科大学附属病院長 土橋和文教授

新型コロナウイルスとはいかなる脅威なのか。どうすれば爆発的な感染を抑止できるのか──。
連日、膨大な情報がメディアに溢れる中で、札幌医科大学附属病院長の土橋和文教授は事態をいたずらに恐れる風潮に警鐘を鳴らし、「感染者増加のカーブを緩やかにし、重症者と死亡者を抑える時期に入った」と冷静な対応を呼びかける。市中感染の広がりと健康被害を最小化するための対応を訊いた。(本誌編集長・工藤年泰 3月5日最終取材)
 

武漢やクルーズ船の集団感染で潜在意識に刷り込まれた“恐怖”

 
 ──新型コロナウイルス感染症が国内外で猛威を振るっています。感染の拡大を避けるため、最も感染者が多い北海道では2月末に緊急事態宣言が出され、全国でも政府の要請に応じて小中高などが休校を余儀なくされています。まず、このウイルスの由来から教えてください。

 土橋 問題になっているのは昨年12月以降、中国の湖北省武漢市で発生した原因不明の肺炎患者から検出された新種のコロナウイルスです。2月11日、国際ウイルス分類委員会が「SARS - CoV - 2」と命名し、同じ日に世界保健機関(WHO)がこのウイルスよる感染症の名称を「COVID -19(coronavirus disease 2019)」と定めました。発生以降、中国本土をはじめ日本を含む世界各地で感染が広がっているのは周知の通りです。

 ──日本の現在の状況や感染の広がりをどのように見ていますか。

 土橋 部分的に渡航制限をかけたとはいえ、12月以降も中国から多くのインバウンドが日本を訪れ、ビジネスマンも往来している状況では、いわゆる水際でウイルスの流入を100%食い止めるのは不可能でした。現在は我が国でも初期の市中感染が起こっている状態と言えるでしょう。
 2009年4月にメキシコで発生した新型インフルエンザは6月に日本で流行り出し、8月にピークを迎えました。ウイルスの特性から見て今回の新型コロナも同じような流れになるのではないかと見ています。2月から3月を蔓延期と捉えると、これからピークに向かい4月下旬から5月の連休前後、遅くとも6月頃にはピークダウンすると思います。
 今後、発症人数のピークがどの程度の高さになるかは分かりませんが、これを緩やかなカーブに抑えて社会負担を軽減する対策が何より必要です。
 感染者が増加する時期に入った今は、その中から重篤な患者をすくい上げ、しかるべき医療機関でケアをして死亡者を減らす。この対策に切り替えていくことが重要です。
 

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染研究所提供)

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札幌医科大学附属病院(札幌市中央区)

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