首相批判封殺の波紋⑥
判事見据え「三権分立 信じる」

2020年3月号

排除の一部始終を記録した映像が、国賠訴訟の法廷で上映されることになった(昨年7月15日夕、札幌市中央区)=桐島さと子さん(仮名)撮影の動画から

原告男性14分間の意見陳述。野次排除訴訟、札幌で初弁論

被告側の「3月
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日までに反論を」の一言で、初めて“回答期限”が示された――。本誌昨年9月号から報告を続けている、首相演説野次排除問題。「安倍やめろ」の一声で表現の自由を封じられた男性は、排除の法的根拠を示そうとしない地元警察と法廷で闘うことを決意した。半年間にわたって事実説明を避け続けてきた北海道警は、いよいよ具体的な反論に臨まざるを得なくなる。1月末に幕を開けた国家賠償訴訟で、「事実」はどこまで明かされるのか――。(取材・文 小笠原 淳)
 

明かされた“野次の理由”当事者、法廷で思いの丈

 
 札幌市のアルバイト職員・石井孝之さん(31)=仮名=は、昨夏の喧騒を思い出しながら傍聴席に着いていた。その裁判の原告が法廷に響かせた声には、勇気を得たという。
「被害者の1人として、意見陳述に勇気づけられました。次回、具体的な反論があるみたいなので、次も傍聴したいと思います」
 石井さんの言う「被害」が起きたのは、昨年7月15日夕。参議院議員選挙期間中に札幌駅前を訪れた安倍晋三総理大臣に「やめろ」「帰れ」などと野次を飛ばした友人が、眼の前で多くの警察官に拘束された。その人・大杉雅栄さん(31)が北海道警察を訴えた裁判が幕を開けたのは、のちに「排除事件」として報じられる出来事から半年以上が過ぎた1月31日のことだ。
 本誌などが報じてきたように、大杉さんや石井さんら少なくとも9人の市民を首相演説の場から排除した道警は、今なお排除行為の事実関係をあきらかにしていない。これまで抗議デモやシンポジウムなどで声を挙げてきた大杉さんはおもに、その説明責任を追及し続けていた。さらなる闘いの場となった法廷では、自身が野次を飛ばした理由を改めて明かすことになる。
 

国賠訴訟は大きな関心を呼び、傍聴席はほぼ満席に(1月31日午後、札幌地方裁判所)

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これまでの取材にマスクで顔を覆っていた大杉雅栄さんはこの日、報道各社のカメラに初めて素顔を晒した(1月31日午後、札幌市内)

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