裁判官、現場を歩く
銃所持訴訟で地裁が現地調査ヒグマ駆除現場の地形確認

2020年11月号

裁判所による現地調査は、異例といえる―左端に廣瀬孝裁判長、中央に原告の池上治男さん、右端に訴訟代理人の中村憲昭弁護士(10月7日午後、砂川市宮城の沢)

Journal's Eye
 
 8月下旬から9月初めにかけ、砂川市の住宅地でヒグマの目撃情報が相継いだ。市内での報告数はすでに昨年度1年間のそれを上回り、おもな出没地点に市職員らが毎日“出勤”している状況。一方、地元猟友会役員の銃所持許可をめぐる裁判では非公開の弁論準備手続きが進み、裁判所が現地調査にあたる可能性が浮上してきた。“撃てない町”の騒がしい夏は、まだ終わりそうにない。(取材・文 小笠原 淳)
 

 

 自治体の要請でヒグマを駆除したハンターが公安委員会に銃所持許可を取り消された問題で、当事者が処分の撤回を求めて起こした訴訟を審理する札幌地方裁判所が10月初旬、砂川市の駆除現場を訪ねて現地調査にあたった。当初から調査の実施を求めていた原告の男性は「地図ではわからない高低差などを実感して貰えたのでは」と、今後の裁判の行方に期待を寄せている。
 証拠調べの一環で砂川市郊外の山林を訪ねたのは、札幌地裁の廣瀬孝裁判長ら裁判官・書記官3人。現場では原告の池上治男さん(71)が駆除の状況を説明、被告の道公安委関係者や双方の代理人も立ち会った。廣瀬判事は自らビデオカメラを手に藪へ足を踏み入れるなど、調書や尋問などでは把握しきれない情報を積極的に収集、およそ20分間にわたって現場を歩き続けた。
 

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裁判長自らカメラを持ち、現場の地形などを検証した

砂川市内では8月から9月にかけてクマの出没が相継いだが、現地では誰も引き金を引けない状況が続いている(8月28日早朝、砂川市空知太)=北海道猟友会砂川支部提供

「駆除は市職員の要請を受けた公務で、現場には警察官も立ち会っていた」と池上さん

写真奥の藪が急斜面の土手になっており、原告側は「安全は確保されていた」と主張、右上に見える家の住人も「建物を狙うのは無理」と断言する

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砂川市内では8月から9月にかけてクマの出没が相継いだが、現地では誰も引き金を引けない状況が続いている(8月28日早朝、砂川市空知太)=北海道猟友会砂川支部提供

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