首相批判封殺の波紋
「安倍辞めろ」をやめない

2019年9月号

当事者の記録した映像では、警察官がたびたびレンズを塞いで撮影を制している(7月15日夕、札幌市中央区)=桐島さと子さん(仮名)撮影

首相への野次を警察が排除。“被害者”らは抗議デモ計画

参議院議員選挙の投開票を1週間後に控えた7月半ば、札幌中心部で“事件”は起きた。与党候補の応援演説に立つ安倍晋三総理大臣に「辞めろ」「帰れ」と投げかけられた声。そこに「増税反対」の叫びが続き、また疑義を綴ったプラカードが掲げられる。日中の公道で言論・表現の自由を行使したその人たちは、たちまち警察官に取り押さえられ、演説の場から遠ざけられた。不意の暴挙に憤り、あるいは恐怖した彼らは、異口同音に訴える。「なぜ声を挙げただけでこんな目に」――。
 

「警察は事実の説明を」その日、札幌で何が

 
「警察には謝罪して貰いたいです。ぼく個人にというよりは、社会に対してきちんと事実を説明し、責任をあきらかにして欲しい」
 そう語るのは、札幌市のNPO職員・大杉雅栄さん(31)。参議院議員選挙期間中の7月15日夕、与党公認候補の応援演説で札幌を訪れた安倍晋三総理大臣に「辞めろ」などと野次を飛ばし、現場にいた警察官らに“排除”された。
「ものすごい勢いで、一気に引っ張られました。法律上の根拠を何度も訊いたんですが、最後まで何の説明もありませんでしたね」
 拡声器で大音量を発したり、物理的な暴力を振るったり、あるいは凶器を持ち込んだりしたわけではない。一昨年7月に安倍首相から「こんな人たちに敗けるわけには」なる名言を引き出した東京・秋葉原の聴衆のように、大勢で抗議を唱和したわけでもない。単なる野次――ほかならぬ首相自身が国会で野党議員に飛ばしているような野次を、個人が肉声で発しただけだ。
 その声を、警察は有無を言わさぬ実力行使で圧殺した。
 

絹田菜々さん(仮名)の腕を固めていた女性警察官は、約1時間にわたる〝つきまとい〟を続けた(7月15日夕、札幌市中央区)=絹田さん撮影

桐島さと子さんは『うんざり』プラカードを掲げることができたが、安倍首相の眼には映っていなかった可能性が高い(7月下旬、札幌市内)

定例会見で排除問題への対応を問われ、「できるだけ速やかに事実確認を」と述べた鈴木直道知事(8月1日午後、札幌市中央区の北海道知事記者会見室)

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「公選法の判例を見ても、あれが選挙妨害にあたる行為だったとは思えない」と、大杉雅栄さん(7月下旬、札幌市内

弁護士団体『自由法曹団』と市民団体『国民救援会』は〝事件〟の4日後、道警本部に抗議の申し入れを行なった(7月19日午後、札幌市中央区の北海道政記者室)

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桐島さと子さんは『うんざり』プラカードを掲げることができたが、安倍首相の眼には映っていなかった可能性が高い(7月下旬、札幌市内)

弁護士団体『自由法曹団』と市民団体『国民救援会』は〝事件〟の4日後、道警本部に抗議の申し入れを行なった(7月19日午後、札幌市中央区の北海道政記者室)

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