犯罪被害者支援弁護士フォーラム共同代表 弁護士・山田 廣さんに訊く
被害を回復し、尊厳を守る血の通った支援条例制定を

2019年6月号

(やまだ・ひろし)1947年12月、札幌市生まれ。北海道大法学部卒。81年検事任官、札幌地検を振り出しに京都地検検事などを経て85年退官、85年弁護士登録(札幌弁護士会)。88年札幌双葉法律事務所開設、代表。99年札幌弁護士会副会長。2006年同犯罪被害者支援委員会委員長(10年まで)、08年北海道犯罪被害者等支援推進委員会委員長(11年まで)。同年全国犯罪被害者の会(あすの会)顧問弁護団(18年まで)。10年犯罪被害者支援弁護士フォーラム(VSフォーラム)設立、共同代表。現在、日本弁護士連合会犯罪被害者支援委員会委員、北海道弁護士会連合会犯罪被害者支援委員会委員長などを務める。札幌市在住、71歳

犯罪被害の真の回復とは何か

犯罪被害に遭った人たちを救済する条例の制定をめざそうと、今夏にも札幌市に条例案を提出する「市民会議」。この市民会議で座長を務める山田廣弁護士(71)は、国の救済法施行前の前世紀末から被害者支援に取り組んできた。設立10年めを迎えた犯罪被害者支援弁護士フォーラム(VSフォーラム)では共同代表を務め、弁護士として札幌の裁判などで被害者参加代理人を引き受け続けている。長いこと〝蚊帳の外〟だった人たちに寄り添う理由は「被害者の尊厳を守るため」だという。
(4月18日取材。聞き手=本誌編集長・工藤年泰)
 

当事者団体「あすの会」活動18年、成果大きく

 ──国の救済法(犯罪被害者等基本法)施行から10年以上が過ぎ、犯罪の被害に遭った人たちを取り巻く状況はずいぶん変わったと思います。とはいえ、補償や救済の制度はまだ決して充分とはいえない。まず、昨年まで顧問を務めていらした「あすの会(全国犯罪被害者の会)」についてお話し願いたいんですが。

 山田 歴史的な経緯からお話しすると、1997年に起きた岡村勲弁護士夫人殺害事件。これがひとつのきっかけになりました。時期としては地下鉄サリン事件や酒鬼薔薇聖斗事件、光市母子殺害事件などが世間を騒がせていたころです。
 事件に巻き込まれた岡村勲先生(第一東京弁護士会)は当時、破綻前の山一證券で顧問弁護士を務めていました。そのころ山一の顧客だったある男が、株で損をした逆恨みで岡村さんを襲う計画を立てた。ところが自宅に侵入すると、岡村さんは留守。そこで男は、対応した奥さんを刺し殺してしまった。のちに男は逮捕・起訴されましたが、事件の裁判が始まった時、岡村先生はたいへん驚くことになるんです。
 

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署名提出のため札幌地検に向かう山田弁護士(先頭右側)と関係者(2014年10月24日、札幌市内)

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