函館消防・不正手当疑惑
「深夜勤務に架空手当」告発

2019年6月号

匿名の告発では、消防のみならず救急隊の不正手当についても指摘があったという(函館市の函館市消防本部)

「仮眠中」の嘘、常態化か。調査に追われる函館市消防

函館市の消防本部で今春、長期間にわたる職員手当の不正受給を指摘する告発があり、組織として調査を始めたことがわかった。市内消防署などで昨年春まで、夜勤中の災害出動のうち時間外手当の対象とならないケースにも多くの手当が発生していた疑いがあるという。不正な支給額の解明などにはかなりの時間がかかることが予想され、同本部では現場職員への聴き取り調査を進めるなどして事実確認にあたっている。
 

長期不正、幹部も黙認か

 函館市消防本部(近ちからし嵐伸幸消防長)に「時間外勤務手当」の不正受給を告発する声は、遅くとも本年3月までに寄せられた。匿名の告発者は、現役の消防職員だと思われる。
 同市の消防署など(本部1、本署2、支署3、出張所6)では毎日、午後8時から翌朝6時45分まで待機する「夜間勤務員」を4交替制で配置し、深夜の災害発生に備えている。4チームすべてが一定の「仮眠」時間を確保しつつ、常に最低1チームが「勤務中」となるようなシフト制。この時間帯に火災などの災害出動が発生すると、仮眠中の職員も休憩返上で現場に赴くことになり、その場合、当該職員の出動は「時間外勤務」扱いとなる。
 深夜の時間外労働を“振り替え休憩”などで埋め合わせるのは、現実的には難しい。そのため現場では「時間外勤務手当」の支給をもって対応している。金額は職階などによって異なるが、消防吏員で最も低いケース(1級13号)でも一人1時間あたり1200円以上。最高では同3000円を超えることになる。「この手当が、『時間外』でない者にも支給され続けていたんです」
 事情を知る職員は、不正が始まったいきさつを明かす。
 

深夜の勤務は4交替制で、常に「時間外」ではない職員が1人以上いることになる(函館市内の消防署などで使われている勤務時間割)

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