札幌・平岸 不動産店爆発事件②
「補償、いつになるのか…」

2019年3月号

外から見ると玄関ドアが壊れた程度だが、内部は甚大な被害を受けていたという(昨年12月17日朝、札幌市豊平区)

不動産「アパマン」爆発で被害。棟続きの店失った経営者の悲痛

前号で報告した、札幌・平岸の不動産仲介店爆発事故。国道に面した店舗を跡形もなく吹き飛ばした爆発は、棟続きで営業していた別の店2軒をも巻き込み、計3戸の解体を余儀なくさせる被害を生んだ。そのうち1軒で整骨院を営んでいた男性は、事故から2カ月が過ぎようとしている今なお、具体的な補償について一切説明を受けられないままだ。予期せぬ“立ち退き”を強いられた上、営業再開の目途も立たない――。不条理な境遇を訴える声に、耳を傾けてみたい。(取材・文 小笠原 淳)
 

「どうしよう…」言葉失った経営者

 爆発事故翌日の昨年12月17日午後、札幌市豊平区平岸で整骨院を切り盛りしていた男性(43)は、変わり果てた店舗の姿に言葉を失った。2010年、同区内に最初の拠点を設けて以来、現在までに市内など13カ所で鍼灸院・整骨院を展開、4年前の秋に開業した平岸の店舗は好立地ゆえ引き合いが多く、グループ内で三本の指に入る売り上げを誇っていたという。


 爆発から一夜明けて警察から電話があり、「店まで来て欲しい」と言われました。すでに報道で現場周辺の様子は確認していましたが、ニュースを観る限りではうちの店舗は出入口のドアが外れている程度で、大きな被害はないだろうと思っていたんです。ところが午後になって現地に赴くと、内部はほとんど整骨院の体をなしていませんでした。
 警察にヘルメットを借りて院内に一歩踏み入れたら、中はすっかり黒焦げ。施術に使う設備や7つあったベッドはすべて使い物にならず、壁が落ちて隣りの居酒屋さんが丸見えでした。まず思ったのは「これほどの事故でも従業員に怪我がなくてよかった」ということ。同時に、「これからどうしよう」と。

「年明け以降、アパマンからは何の連絡もない」と、整骨院経営者の男性(本年2月2日夕、札幌市豊平区)

現地では瓦礫撤去・解体作業が完了、アパマンとともに同棟の2店舗が跡形もなくなった(本年2月4日午後、札幌市豊平区)

「深夜勤務に架空手当」告発

差別と腐敗を拡大する「アイヌ新法」

被害を回復し、尊厳を守る血の通った支援条例制定を

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地域の利用者に親しまれ、スタッフも愛着を寄せていた整骨院は、一夜にして瓦礫となった(いずれも昨年12月17日午後、札幌市豊平区)=整骨院グループ提供(左も)

 

 

 

 

 

「年明け以降、アパマンからは何の連絡もない」と、整骨院経営者の男性(本年2月2日夕、札幌市豊平区)

地域の利用者に親しまれ、スタッフも愛着を寄せていた整骨院は、一夜にして瓦礫となった(いずれも昨年12月17日午後、札幌市豊平区)=整骨院グループ提供(左も)

 

 

 

 

 

現地では瓦礫撤去・解体作業が完了、アパマンとともに同棟の2店舗が跡形もなくなった(本年2月4日午後、札幌市豊平区)

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