ガバナンスが劣化する札幌市の清掃委託業者②
「怪我は本人の遊びで負った」

2019年3月号

北清企業の本社事務所

北清企業の労災事案に労基が疑義で「再調査」

札幌市の清掃事業を担う委託業者、北清企業株式会社(本社札幌市東区・高橋俊一社長、以下北清企業)。今回は先月号で触れた同社の労災不正受給疑惑について詳報したい。同社の従業員が過去に保険給付を受けた労災事案について労働基準監督署は昨年夏、再調査に乗り出していた。「怪我」を負い3年以上に亘り休職した当の従業員は、その間、スキー場でスノーボードに興じていた──。(本誌編集長・工藤年泰)
 

労災給付金でスノボ?

「大嶋なら不在にしています。会うつもりはありません。取材拒否ということでけっこうです」
 2月1日午前、記者がかけた電話に北清企業の高橋社長は、こう答えて会話を打ち切った。
 高橋氏は、北清グループの管理会社で大嶋武氏が社長を務める株式会社北清の専務取締役でもある。渦中の大嶋氏はもとより高橋氏も本誌の疑問に答える気は全くないようだ。
 札幌東労働基準監督署(以下札幌東労基)は昨年(2018年)8月14日、北清企業の社員の労災認定について「災害発生状況等に疑義が生じたため」再調査を行なうことになったとして、同社に労災保険請求に伴う関係書類の提出を求めた。
 勤務中に負傷したとして労災認定を受けたのは、契約社員だったA氏(16年7月に退職・40歳)。当時、北清企業の社長だった大嶋氏の知人の子息で、今から7年前の12年3月に入社した人物である。事実上のトップによる縁故採用だった。

大嶋武氏

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