迷走する「北8西1市街地再開発事業」
地権者の合意形成ないまま札幌市が再開発組合を認可

2019年11月号

「北8西1」再開発事業の予定地(札幌市北区)

コンサルとゼネコンが主導する暴走開発?

JR札幌駅北口近くの「北8条西1丁目市街地再開発事業」(約2ha)に暗雲が漂っている。当初計画から変更が繰り返され事業収支がはっきりしないまま、しかも待ったをかけた地権者がいる中で準備組合から公的団体として責務を持つ「市街地再開発組合」(田中重明理事長)に移行したからだ。この事態を受け、地権者の関係者は札幌市議会に10月下旬にも再開発事業の見直しを求める陳情書を提出する予定で、受理されれば市議会で事業の妥当性が審議されることになる。合意形成なき再開発事業の暴走──。全国的にも異常な事態が「北8西1」で起こっている。(佐久間康介)
 

二転三転した再開発の中身

 
「北8西1」の再開発が俎上に乗ったのは、今から31年前の1988年2月。地権者らが再開発研究会を設立し、検討を開始してからだ。その後、91年10月に再開発協議会に衣替え、2007年2月に「札幌駅北口8・1地区市街地再開発準備会」、09年7月に「札幌駅北口8・1地区市街地再開発準備組合」が設立され弾みがついていった。
 しかし、ここでの再開発は当初から変更に次ぐ変更を余儀なくされる。最初は北九条小学校の日影問題が浮上。ツインタワーマンション計画がワンタワーに修正され、容積率も再開発のボーナスポイントである200%の上乗せを返上。規定通りの700%で進めることにしたほか、医療・福祉棟や駐車場棟を設置する案がまとまり、14年8月にこの案で市は都市計画決定をした。
 しかし、15年末になって建設費が高騰。医療・福祉棟に入居予定だった専門病院や福祉介護施設が採算が合わないとして事業参加を見合わせ、計画は振り出しに戻った。
 

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当初計画のパース画(左)から最初の変更計画パース画

札幌市と再開発準備組合など5者間で交わされた組合設立に関する確認書

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