検証「泊原発は本当に必要なのか」(36)
地質学者が警鐘を鳴らす破局的噴火で起きる危機

2018年8月号

「この崖の地層こそが北電の理論を覆す証拠」と説明する小野さん(6月9日、岩内台地の崖で)

太古の地層が明らかにする北電の“嘘”

泊原発再稼働の方針を変えない北電と、泊原発の危険性を訴えて廃炉を目指す市民グループ。そして「再稼働については道議会の議論などを踏まえながら、適切に対応していく」と自らの判断を回避する高橋はるみ知事と道。3者の対応に決定的な影響を及ぼすのが、原子力規制委員会の再稼働へ向けた適合性審査会の結論だ。泊原発敷地内に活断層は通っていないとする北電側の主張の根拠を科学的に覆すことに全力を挙げてきた地質学者と市民との勉強会に参加した。(ジャーナリスト 黒田伸)
 

泊周辺を襲った火砕流の跡

 6月9日午前8時半。JR札幌駅北口広場に約30人の老若男女が集まった。貸し切りバスで目指したのは、泊原発周辺と共和町、岩内町だ。早速、バスの中でマイクを握り「泊原発再稼働してはいけない8つの理由」について、話し始めたのが北大名誉教授で地質学者の小野有五さん(70)。2011年3月の福島第1原発の事故以来、一貫して地質学者の立場から泊原発の危険性を訴えている。
「小野有五さんの解説による泊原発周辺の地形・地質巡検ツアー」。主催したのは、北海道平和運動フォーラム。代表の長田秀樹さんが「予定がぎっしりと詰まっていますので、食事はバス車内でお願いします」とアナウンスする。
 渡された行程表には、午前11時ごろ共和町幌似の「洞爺湖火砕流の崖」から始まり、「幌似のデルタ層」、泊村の「滝の間地点の崖」、岩内町の「岩内台地」「古砂丘の露頭」まで5カ所の見学ポイントが記されている。小野さんが泊原発敷地内の活断層の存在など、これまで主張してきた地質学上の「証拠」を市民レベルで検証しようというもので、

ぼろぼろと崩れる火砕流堆積物に触れる参加者(共和町幌似地区)

参加者にわかりやすく説明する小野さん

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共和町幌似地区の現場から見える泊原発3号機(左上)

泊原発北側の入り口付近の形状は溶岩が流れてきたように見える

ぼろぼろと崩れる火砕流堆積物に触れる参加者(共和町幌似地区)

共和町幌似地区の現場から見える泊原発3号機(左上)

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参加者にわかりやすく説明する小野さん

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