北海道胆振東部地震─復旧へ奮闘した仕事人を追う
その時、我々にできたこと

2018年11月号

連日盛況だったさっぽろオータムフェストの「あづまジンギスカン」店舗(9月29日、大通公園7丁目会場)

「知恵を絞り、汗を流し、支えた」

北海道の実りの秋を象徴する一大イベント・さっぽろオータムフェスト。
今年初出店した大通公園7丁目会場の店が、9月23日から30日までの営業期間中、行列の絶えない盛況振りを見せた。出店企業は北海道胆振東部地震で甚大な被害を受けた厚真町の名物、「あづまジンギスカン」などを手掛ける市原精肉店。オータム店の責任者を務める尾関太一さんによると地元工場は大きな被害を受けたが、当初から同イベントに供給する予定数量を生産できるまで回復。予想を大幅に上回るイベントでの売れ行きに、「大変ですが、多くのお客様が応援してくれているのを直に感じます」と笑みを見せた─。あの巨大地震から1カ月以上。発生直後からそれぞれの分野で奮闘した仕事人たち、そして彼らを支えた人々の動きを追った。 (髙橋 貴充)
 

非常用電源を死守したSS大手の社会的責任

 地震発生当日の9月6日、道内SS大手・北海道エネルギーでは勝木紀昭社長の陣頭指揮の下、朝7時頃から災害対応に動き出していた。
「早朝、札幌市の町田(隆敏)副市長から『停電が3日くらい続きそうだ。対策本部を立ち上げたので全面的に協力して欲しい』と電話があったんです。『病院や水道をはじめとする市のインフラ施設などに、緊急対策としてとにかく早く燃料を届けてほしい』と」(勝木社長)
 道内全戸停電というかつて無い異常事態の中、同社は自家発電装置を備える約40の病院や公共インフラ施設、災害協定を結んでいる公的企業などに、電力維持のための燃料供給に奔走。保有する約180台のタンクローリーをフル稼働させた。
 自家発電燃料の供給先には、北海道電力の非常用電源車両や新聞社の印刷工場、放送局の報道車両に大型ホテルなども含まれていた。

被災者に宛てホームページに掲載したラフィラのお見舞い文

9月11日、生鮮品が充実したホクノースーパー中央店の売場

遅れる移転計画
課題山積み北海道医療大の北広島移転

厚真の砂利採取場で起きた産廃不法投棄問題を追う

江差パワハラ死問題で交渉決裂
道「因果関係」否定貫く

つしま医療福祉グループ 「ノテ幸栄の里」が新築移転
地域包括ケアの拠点として在宅生活を支援

フル稼働した北海道エネルギーのタンクローリー(写真提供・同社)

信号が停止する異常な道路状況の中、札幌のハイタクは無事故運転だった(写真は9月6日、札幌市白石区の交差点)

9月19日、ススキノのネオンに明るさが戻った

そごう横浜店の「北海道の物産と観光展」会場(写真提供・北海道貿易物産振興会)

新しい家は、施主が息子のために建てているという(9月13日、札幌市清田区里塚)

フル稼働した北海道エネルギーのタンクローリー(写真提供・同社)

信号が停止する異常な道路状況の中、札幌のハイタクは無事故運転だった(写真は9月6日、札幌市白石区の交差点)

被災者に宛てホームページに掲載したラフィラのお見舞い文

9月19日、ススキノのネオンに明るさが戻った

9月11日、生鮮品が充実したホクノースーパー中央店の売場

そごう横浜店の「北海道の物産と観光展」会場(写真提供・北海道貿易物産振興会)

新しい家は、施主が息子のために建てているという(9月13日、札幌市清田区里塚)

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