道警不祥事から考える〈28〉道警、なおも「全件公表」拒否

2018年11月号

轢き逃げ事件を起こした元巡査長は2013年から北海道警察に勤務、事件後は逮捕前日まで職場に出勤し続けていた(札幌市南区の北海道警察機動隊庁舎)

轢き逃げ巡査長、認否に矛盾
わいせつ巡査部長は初公判へ

本誌9月号で報告した現職警察官による重傷轢き逃げ事件。初公判で被告人質問に臨んだ元巡査長は起訴事実を認めつつ、同時に「事故に気づかなかった」とも主張、法廷を混乱させることになる。一方、同時期に開かれた北海道議会では、職員の懲戒処分が未だ全件公表に到っていない事実を質された道警本部長が、今後も一部非公表を貫くと答弁する一幕が。前号で報告した公然わいせつ事件の初公判を前に、地元警察の不祥事を巡る最新情報をお届けする。

取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。49歳
 

轢き逃げ「間違いない」しかし「轢いた認識ない」

「轢き逃げの認識はなかった一方で、公訴事実は認めるということ?」
 中桐圭一裁判官が、首を捻りながら問いを向ける。その直前に証言台から離れたばかりの被告人をまじまじと見つめ、「理解に苦しむ」とでもいうように。
 9月25日午後、札幌地方裁判所。本年4月に札幌市内で重傷轢き逃げ事件を起こした元警察官は、初公判の法廷で「間違いありません」と起訴事実を認めつつ、しかし同じ口で「轢いた認識がなかった」とも繰り返し、それを耳にした人たちの「認識」を混乱させ続けた。

事件当夜、たまたま現場を通りかかった人が被害者を発見、警察に通報した(地元消防署が開示した『傷病者引継書』)=一部非開示処理は札幌市消防局

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「引き続き警察庁の『指針』を参考に」と、和田明夫・北海道警察本部長(9月27日午後、札幌市中央区の北海道議会)

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